「野球留学」という言葉は、もはや死語か・・・
一昔前、東北地方等の高校野球有名校が
関西出身者多数になり話題になった
・・・いわゆる野球留学。
有名なところでは、
田中将大(宝塚ボーイズ(兵庫)
→駒大苫小牧(北海道)→楽天)
坂本勇人(伊丹シニア(兵庫)
→八戸学院光星(青森)→巨人)
その他多数の事例があるが、
もはや不思議な現象ではない。
今や情報化、スカウト活動の活発化等を
背景に関西圏の球児が
全国の有名私立に散っているのは
珍しい現象ではない。
103回大会でいうと、
目に止まったのは
敦賀気比(福井)
盛岡大付属(岩手)
明桜(秋田)
といったところか・・・
その他、
山梨学院 東海大甲府(山梨)
聖光学院(福島)
学法石川(福島)
北照(北海道)等は、
活発なスカウト活動が有名な学校だ。
魅力的な指導者の元に、
選手が希望して集まると
いう側面ももちろんある。
名将と呼ばれる監督の元には、
選手があつまる
学法石川の現監督は、
東北ー仙台育英を率いて
甲子園で多数の勝利を重ねた
佐々木順一郎監督。
現在もたくさんの選手が
その指導力のもとに
遠方から集まってくる。
仙台育英から、選手もついてくる?
という現象も起こっているようだ・・
↓こちらに詳しく出ておりました。
https://snopommedia.com/sasakura-gappouisikawa
鍛治舎巧監督時代の
秀岳館(熊本)も
大阪からたくさんの
選手が集まった。
一方で地元主義の
強豪校ももちろんあります。
日大山形等は、地元選手が中心だった。
弘前学院聖愛(青森)は、
監督が
「うちは、今年も100%りんごジュース」
と表現したことが有名だが、
青森出身者だけでチームを構成した。
現実は、二極化しているのかもしれない。
有力選手を遠方から集める学校
と
地元主義で行く学校。
正解はない。
が、前出の弘前学院聖愛は、
付属中学校の野球部を硬式野球に対応。
中学硬式リーグに加盟し
中高一貫で強化を組織的に実施している。
https://seiai.ed.jp/guide/jhs-club/
因みに中高一貫校で、
同じような強化をしている学校は他にもある。
(霞ヶ浦高校付属ボーイズ、
東京都市大高付属ボーイズ、
青森山田リトルシニア)
それも一つの方法。
その昔・・・甲子園のある関西地区には、
全国から様々な理由で
労働者があつまっていたという。
夏になると、
47都道府県ふるさとの
代表が甲子園に集まる。
人々はそこに故郷を感じ、
故郷の代表校を応援していた。
大会も100回を超え、
いろいろ変化をした。
甲子園は、プロ野球への
ショウケース的な場所となった。
実力の均一化が図られ、好ゲームが増え
沖縄や北海道のチームの優勝や
上位進出も全く珍しくなくなった。
「おらがまちの子どもたちを応援」
「強い地元チームの優勝を望む」
失われていくもの・・
新たに産まれる価値。
様々な希望と夢、
そしてまつわる大人の
要望がすれ違う高校野球。
いづれにしても、選手ファーストで
なければならないことは変わりない。
東北地区の学校の全国制覇も近い。
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