高校スカウト 学校裁量枠

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中学野球

夏の甲子園は、智辯対決を制した智辯和歌山の優勝で終わった。
103回大会。
コロナ禍での大会運営に様々な得意な現象が起こった。

まず辞退校が出現。
この状況下では、誰しも納得のことだと思うが、
冷静に考えると不祥事以外の辞退は、大変珍しいこと。

特に、一戦も甲子園で戦えなかった「宮崎商」の
選手、関係者の心情を思うと大変心苦しいばかり。

もちろん、初出場ながら一回戦で強豪、愛工大名電を破った
東北学院」も、もう一回試合をみたいチームであった。

また、関東勢が早々に姿を消したのも今大会の特徴。
前橋育英(群馬)鹿島学園(茨城)作新学院(栃木)浦和学院(埼玉)東海大菅生(西東京)
が初戦敗退。

初戦を突破できた
横浜(神奈川)専大松戸(千葉)二松学舎(東東京)
の3校も2戦目で早々に姿を消した。

近畿勢がベスト4を独占。
これには、コロナ禍ならではの事情もあったようだ。
通常、代表校すべてが大会中は宿舎で過ごし、
高野連が手配した場所で練習をするルーティーンが
コロナ禍により、関西の学校は地元に帰っていたようだ。

自校で練習(室内練習場もあるでしょう)。
普段と近い環境は、戦いには大きく有利に働いたことだろう。

そして、いよいよ私立全盛の様相。
出場49校中、公立は11校。
比較的生徒を集めやすい専門校(例えば、農業高校工業高校、商業高校、水産高校など)を除くと
米子東(鳥取) 阿南光(徳島) 静岡(静岡)の3校(いづれも初戦敗退)のみ。

公立で2勝したのは長崎商(市立)だが、
県立に限定すると、
初戦突破は、高松商(香川)の1校1勝のみだった。

そこで、公立高校復活の道を紐解いてみたい。

一つヒントになるのは、当然選手集め「スカウト」と言う部分だ。

因みに、これまで私立高校が代表になっていない
公立王国都道府県は徳島県のみ。
公立の牙城を守っています。
しかしこれは、物理的問題が原因のようだ。
徳島県には、私立高校野球部は、生光学園のみしか存在しないのだ。

確かに、池田 徳島商 鳴門など名前が上がるのはすべて公立高校です。

生光学園の甲子園初出場を祈りつつ・・・
別の角度から問題を見てみると、

思いつく、公立優位県は、静岡県

常葉橘・菊川(現、常葉大橘・菊川)、などの活躍もあるが、

静岡高校(近年10年では最多出場)古くは、掛川西 浜松商 静岡商 浜松工など
強豪校の中に公立は多い。

ここには、選手スカウトに有効な静岡独自の制度があるようだ。

静岡県の高校入試には、「学校裁量枠」という精度がある。
かんたんに言えば、その名の通り、学校単位で合格者を選定できる枠がある。

(これが全体の50%まで可能)

以下に毎日新聞の記事を掲載する。

高校野球・新世紀:第3部 生き残り懸けて/2 県立高「裁量枠」で実績 | 毎日新聞
 今夏の甲子園に出場した49校のうち、公立はわずか8校で史上最少だった。49代表が定着した1978年は29校で、半数以上を公立が占めていたのと比べると大幅に減っている。私学隆盛の中で出場を果たした公立は、徳島県立校で初めて体育科を設置した鳴門渦潮や、独立リーグ出身の監督が就任した香川県立の三本松など

東京都も都立日野や小山台などを中心に
2004年度から制度化された「文化・スポーツ等特別推薦」を活用し
都立の躍進が始まった。

やはり強化には、人(指導者・選手)の問題が一番ということか。

スポーツの強化は、学校の活性化にも繋がえる。

たくさんの部活動関係教諭(指導者)の私生活の犠牲はさておき、
制度で環境が変わるのであれば、
過度な越境入学等は自然と減って
本来あるべき”故郷応援”の高校野球が戻るではないか。

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